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メンテナンスブログ 2025.11.23

オイルフリースクロールコンプレッサー整備

アネスト岩田製オイルフリースクロールコンプレッサーの10000時間点検を行いましたので紹介します。

 

オイルフリーコンプレッサーにはレシプロ、スクリュー、スクロールタイプと3種類あり

今回整備したのは一番静音性が高いモデルのスクロールタイプとなります。

 

しかし静音性が高いのですが構造上圧縮機を大きくするのが困難で様々なメーカーが過去に販売しましたが破損故障が多い為

現在は3.7kw、2.2kwの圧縮機を複数台組み合わせ30kwまでのモデルを展開している少し変わったコンプレッサーとなります。

 

今回行ったのは15kwのモデルで内部に4台の圧縮機、モーターが搭載されています。

その為通常の整備より部品点数が多く費用がかかってしまうデメリットもありますが

1台故障しても残り3台での稼働が可能なのとエアー使用状況により稼働させる台数を増減させる為

インバータ機並みに省エネ性能があります。

こちらが今回交換する部品のチップシールです。価格は何と1台分で49,000円もします。

こちらが圧縮機と分解後となります。

このチップシールにより旋回部と固定部の接触を回避し円滑に回転し圧縮空気を作り出して吐出します。

しかしチップシールも摩耗します。摩耗が進行すると旋回部と固定部が接触し異音発生、最悪の場合は内部全破損となります。   

↑異音発生時内部

↑全破損時内部

↓グリスアップも10000時間毎に必須です。

ベルト交換も張力が強すぎると圧縮機に負荷が掛かり破損に繋がる為規定周波数で張る必要があります。

オイルフリーコンプレッサーはオイル式コンプレッサーと比較して繊細であり整備するにも

一定の技術力と経験が必要となります。

弊社ではスクリュータイプ(三井、IHI等 )スクロールタイプ(三井、岩田、日立)レシプロタイプ(岩田、日立等)

オールマイティーに販売、点検、修理が可能です。用途に応じてのタイプ選定もお任せください。

 

是非お問合せ下さい。

横地